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濃度・オブ・ザ・リングBACK NUMBER
「白川はおっぱい揺らしとけばいい」人気女子レスラーが味わった悔しさ…スターダムから米国に渡った白川未奈の告白「楽しいと思ったことはほとんどなかった」
posted2025/06/30 17:00

スターダムからアメリカAEWに移籍した女子プロレスラーの白川未奈
text by

橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph by
Shiro Miyake
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人気女子プロレスラーの白川未奈は、今年3月で所属するスターダムを退団した。移籍した先はアメリカ第2のメジャー団体AEW。ケニー・オメガやオカダ・カズチカなどが所属、元WWEスーパースターも少なくない。新日本プロレスやスターダムの選手も参戦している。白川も昨年春から、たびたびAEWを中心とした海外遠征を行ってきた。
もともと、海外に出たいという気持ちは強かった。青山学院大では英米文学科。CAを目指したこともある。ファンが高じてグラビアの世界からプロレスに挑戦。2戦目からメキシコ遠征を行ってもいる。
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「でも、メキシコで痛感したのは自分の実力のなさでしたね」
いつかアメリカのリングに上がれたら。そんな漠然とした夢よりも先に力をつけなくてはいけなかった。海外で活躍するならプロレスが一番だが、芸能人としてもっとグラビアやバラエティで活躍したいという思いがあった。
最初の転機は“選ばれなかった悔しさ”
転機がやってきたのは2020年だ。この年、主戦場にしていた東京女子プロレスが初のアメリカ大会開催を発表。他団体でベルトを巻くなど成長していた白川も出場する気満々だったが、予算の関係もあるのか選手全員が出られるわけではなかった。
白川は所属ではなく“専属フリー”のような状態だったから、遠征メンバーに選ばれる優先順位が低かったのかもしれない。ただ海外志向はことあるごとに言ってきたから、それが団体に届いていなかったという悔しさは強かった。
「選ばれなかった悔しさで、逆に“やっぱり私が目指したいのは海外、アメリカなんだ”って再確認できました」