日々是バスケBACK NUMBER
部活から飛び出した女子がNCAAに!?
池松ほのか、米国バスケ武者修行。
text by
宮地陽子Yoko Miyaji
photograph byYoko Miyaji
posted2018/04/23 10:30
ロバートモリス大でプレーしている池松ほのか。日本人だけでなく、欧州出身選手も多い、多国籍なチームである。
クラブチームだから成長できた。
「アメリカに近い感じで褒めて伸ばすところで、好き放題やらせてくれて、自分が『ここでやらなきゃだめだ』と気づいて、(必要なことを)取りに行くような感じ。すごく育ててもらった」と、クラブチームが楽しかった理由を振り返る。
そもそも本場のアメリカのバスケットボールを知ったのも、クラブチームが主催していたシアトルでのキャンプが最初だった。
中学1年の春に参加し、楽しかったので中学2年の夏にも参加した。その経験から、アメリカに留学したいと思うようになった。
先輩として、コーチとして……森田麻文の存在。
高校を卒業し、アメリカ留学に向けて本格的に準備を始めようとしたとき、NCAAディビジョンIのロバートモリス大の森田麻文アシスタント・コーチ(AC)から声がかかった。急にガードのポジションに空きができたという連絡だった。
偶然から生まれたチャンスだったが、この時、池松が選ばれた鍵となったことがいくつかあった。
高校の成績がよかったため、NCAAや大学の基準となる成績をクリアできそうだったことがひとつ。
またロバートモリス大での森田ACの実績から、日本人選手なら全力で努力し、敬意をもってプレーしてくれるだろうと認められていたことがひとつ。
またバスケットボールの技術面では、アメリカでは女子選手でも常識となっているワンハンドシュートをすでに身につけていたことも大きかった。