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オリンピック×算数ドリルって?
元川崎・天野さんの仕掛けの先に。
text by
手嶋真彦Masahiko Tejima
photograph byMasahiko Tejima
posted2018/04/17 07:30
天野春果さんらが尽力して開催された今回のイベント。東京五輪に向けて子供たちに訴えかけるものは大きい。
“刺さる”だけでなく“響き渡る”ものを。
日本政府は国内スポーツ産業の市場規模を、2012年当時の約5.5兆円から、2020年までに10兆円、2025年までに15兆円へと拡大させる目標を掲げている。
必要なのは、お金を払ってでもスポーツを続けたい、観たい、支えたいというロイヤリティ(愛着)の拡大であり、そのためにもスポーツの価値そのものを高める関係者の努力が欠かせない。
スポーツの世界の中だけで、しかも競技単位やチーム単位のコアなファンに“刺さる”だけの企画を繰り返すばかりでは、広がりや奥行きが出てきにくい。まったく異なる分野、接点の少ない業界との意外な掛け合わせこそ、日本中に“響き渡る”可能性を秘めている。
フロンターレの仕掛け人がオリンピック・パラリンピックの世界に飛び込み、算数ドリルを含めた様々なチャレンジを進めているのは、スポーツがもっと人々を幸せにしている未来を見据えているからなのだ。