球道雑記BACK NUMBER
ロッテ好スタートと“走塁改革”。
井口監督が一、二軍全員に徹底中。
text by
永田遼太郎Ryotaro Nagata
photograph byKyodo News
posted2018/04/12 08:00
井口監督の現役時代は日米通算295本塁打のスラッガーでありながら、盗塁数も同224個で2度の盗塁王を獲得している。
キャンプの時から続く意思統一。
その言葉どおり、三家と大木の今季のイースタン打撃成績は昨年と比べても上昇している。
今年2月の石垣島春季キャンプで、千葉ロッテは一、二軍の枠をとり払って練習し、チーム全体の競争意識を高めた。それにプラスしてチーム全体の戦い方を意思統一させる狙いもあっただろう。
その効果が早くも如実に現れている。井口監督の改革のひとつがここにあるのだ。
井口監督は、監督就任時に「自主・自律」という言葉を何度となく使っていた。本当に変えたかったのは走塁ではなく、選手たちの意識だったに違いない。
その点で今季の千葉ロッテはひと味もふた味も違う。
弱者から強者に変わる瞬間が着々と近付いている。