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日本に恋して、広島から湘南へ。
ミキッチと家族の愉快な10年記。 

text by

井川洋一

井川洋一Yoichi Igawa

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photograph byJ.LEAGUE

posted2018/04/11 11:30

日本に恋して、広島から湘南へ。ミキッチと家族の愉快な10年記。<Number Web> photograph by J.LEAGUE

広島の歴代最長在籍外国人選手であり、J1連覇にも大きく貢献したミキッチ。移籍はしても、広島への愛は薄れていない。

「湘南が今季初めて彼らに黒星をつける」

「湘南には走力やスプリントをベースにした独特のスタイルがある」と試合後に38歳のサイドアタッカーは話した。鹿島戦で出番はなかったけれど、表情は明るい。

「そして終了の笛が鳴るまで絶対に諦めない。ちょうど、今日の試合みたいにね。今季のチームスローガンは『ALIVE』。文字通り、生き生きとしたチームだよ。

 今はクラブの規模は大きくないかもしれないけど、重要なスポンサーが決まったばかりだし、ポジティブな未来が待っているはずさ。この街にも情熱的なサポーターがたくさんいるので、いずれフットボール専用のスタジアムができるといいよね」

 ミキッチは現所属先の将来にも思いを馳せた。ただ今は、近い未来に多くの友人たちと再会することを心待ちにしている。

「できれば、広島には水曜日の横浜(F・マリノス)戦にも勝ってほしい。そして湘南が今季初めて彼らに黒星をつける。それが僕の願いだ」

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