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イングランドの3-4-1-2が結構強い。
長期計画のスタイル変更が遂に実る。 

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山中忍

山中忍Shinobu Yamanaka

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posted2018/03/31 11:30

イングランドの3-4-1-2が結構強い。長期計画のスタイル変更が遂に実る。<Number Web> photograph by Getty Images

デル・アリら俊英が伸び盛りのイングランド。ロシアW杯に向けても期待値が上がっている。

ロシアW杯は代表復活への通過点として。

 もちろん、ライバル出現に発奮してアリが「違い」を生み出すのなら、ファンの情熱はさらに上がるだろう。国民を熱狂させた'90年代のアイドル、ポール・ガスコインと比較されることの多いのがアリなのだから。

 ロシアへ駆けつけるイングランドの「12人目」は、1~2万人程度にとどまると予想されている。

 EURO2016での乱闘相手であるロシア勢が、現地で手ぐすね引いて待ち構えている可能性がある。また英国内での旧ソ連製とされる神経ガスを用いた暗殺未遂事件をめぐって両国関係が悪化。一般ファンも反英感情の標的になる危険性が高まっているからだ。英国政府内では参加ボイコットを求める声すら上がっている。

 だがFAは、政府から命じられない限りボイコットに踏み切ることはないだろう。チームの指揮官も出場すべきとのスタンスを崩していない。

 イングランド代表は変化している。少しずつではあるが、前向きに。大会前の合宿では可能な限りの仕上げに集中すべく、期限より2週間ほど早い5月半ば過ぎにW杯メンバーを発表する予定だ。

 サウスゲイトのイングランドは、代表復活への通過点としてロシアへと進む。

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