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高松宮記念はファインニードル!
ゴドルフィンはJRAをも席巻するか。 

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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photograph byYuji Takahashi

posted2018/03/26 11:25

高松宮記念はファインニードル!ゴドルフィンはJRAをも席巻するか。<Number Web> photograph by Yuji Takahashi

ゴールの瞬間まで勝ち馬がまったくわからないハナ差の勝利。ファインニードルはこれがGI初制覇だ。

国外居住馬主による初のJRA・GI勝利。

 ハナ差の激戦を制したのはファインニードルだった。勝ちタイムは1分8秒5。11度目のJRA・GI制覇となった川田はこう振り返った。

「スムーズなスタートを切り、道中のリズムもよかった。中京の直線は長いので、あまり急ぎすぎないように追いました。前走に乗った段階で成長を感じていたので、勝ちに行く競馬をしました。馬主の名義がゴドルフィンに変わって最初のGIを勝つことができて、馬に感謝したいです」

 これまではドバイの首長シェイク・モハメド殿下の個人名義で海老茶の勝負服だったが、今月17日に、モハメド殿下が中心に出資するゴドルフィンに名義変更された。

 この1勝は、ゴドルフィンの日本調教馬が獲得した初のビッグタイトルであると同時に、国外居住馬主による初めてのJRA・GI勝利となった。生産拠点のダーレー・ジャパン・ファームが設立されてから、今年で14年になる。

 開業8年目の高橋調教師にとっても初めてのGI勝利であった。

 今後のスケジュールは未定だが、登録している香港チェアマンズスプリントプライズ(4月29日、シャティン競馬場)や、英国ジュライC(7月14日、ニューマーケット競馬場)など、海外の舞台も選択肢に入っている。

 ファインニードルの勝ちタイムは、道悪巧者のセイウンコウセイが勝った昨年よりコンマ2秒速いだけだった。

 また、5着のブリザードに騎乗したカリス・ティータンが「深い馬場でバランスを崩していた。もっと硬い馬場のほうがいい」とコメントしていたことも、先述したように、良という発表以上にタフなコンディションだったことを示している。

すべてを味方につけたファインニードル。

 そんな馬場状態でありながら、前半3ハロンは33秒3という速い流れになった。その結果、これだけのメンバーが揃いながら後半3ハロンが35秒2もかかる、スプリント戦らしからぬ消耗戦になった。

 ファインニードルは、真ん中の9番枠から出たなりの中団の外目で脚を溜め、直線で弾けた。多少のコースロスより、ずっと馬場のいいところを走ることができたアドバンテージのほうが大きかった。

 1、2、3着の馬番が「9」「8」「7」という順序になったことも、馬場状態と枠が、勝敗に少なからず影響したことを表していたように思われた。

 すべてを味方につけ、ハイレベルな激戦を制した新スプリント王の世界での飛躍を楽しみにしたい。

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