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移籍後2度目の2試合連続ゴール。
蘇った大迫勇也が代表で狙うものとは。
text by
了戒美子Yoshiko Ryokai
photograph byGetty Images
posted2018/03/21 11:30
18日のレバークーゼン戦で9分に先制ゴールを挙げた大迫。フル出場で2-0の勝利に貢献し、今季初のマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた。
代表でも「成功すれば何も言われない」。
始まったばかりの日本代表合宿でも、2戦連続得点の好調ぶりを継続したいところではあるが、こちらはこちらで、難しさがある。
大迫の役割は1トップに入り、ポストプレーで起点を作ること。当然、ゴールチャンスは他の選手に譲ることになる。圧倒的なデュエルの強さでチームを牽引する、頼れて、かつ不動の1トップではあるが、「点をとることが一番楽しい」という本人にとっては、完全に満足できる状況ではない。
「まずは個人で結果、ゴールとアシストを貪欲に狙い続けないと。起点を作っているとゴール前に入るのが遅れて、他の選手にチャンスが生まれる。でも、そこで自分の中で“何か”をつかめればゴールに近づけるとは思うんですよね」
そのために時には、監督の指示以外のプレーも必要になるのかもしれない。
「監督はアイディアをくれるだけ。ピッチの中でやって成功すれば何も言わない。自信がないからやらないだけ」
大迫がその“何か”と自信をつかんだら。そんな日本代表を見てみたい。