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移籍後2度目の2試合連続ゴール。
蘇った大迫勇也が代表で狙うものとは。
posted2018/03/21 11:30
text by
了戒美子Yoshiko Ryokai
photograph by
Getty Images
この冬、ドイツを含む欧州各地は、4年ぶりと言われる大雪と寒波に苦しめられた。3月に入り春の訪れを感じさせる日もあったが、まさに寒の戻りで再び零下の気温に凍える日々が続いている。
そんな気候も影響したのだろうか。大迫勇也は、今季既に2度も不運にみまわれ体調不良で離脱している。
まず昨年12月には肺炎を患った。12月12日に監督会見で明かされたのだが、'17年内の残り3試合は出場できず復帰は年明けになるとの発表で、よほど重症なのだろうと想像するのも無理はない状況だった。
だが、回復後本人が話したところによれば「クラブが大げさ」とのことで、熱自体は1日で下がったという。とはいえ、肺炎特有の咳には少々悩まされ、年明け最初の試合には出場せず、その後64分、71分と出場時間を段階的に増やしていった。
肺炎は無事に完治したが今度は2月に入って、風邪で2試合を棒に振った。こちらは食あたりだったそうで「大変でしたよ」と、七転八倒の様子を笑いながら話す。
4年間で2度目の2戦連続ゴール。
笑って振り返る余裕は自身が好調だからこそ、でもある。
「体自体はね、体調を崩したあとから(調子が)上がっているので、良いんです」
コンディションだけでなく、プレーも上がってきた。3月12日のブレーメン戦、続く18日のレバークーゼン戦と2戦連続ゴール。実は2戦連続ゴールは、ケルンに入団してからはこれでまだ2度目だ。
振り返れば入団した'14-'15シーズンは3得点、'15-'16は1得点、昨季は7得点、そして今季はここまでで4得点。
フォワードとしては物足りない数字だが、メンバーの状況によってサイドや、シーズンによってはボランチで起用されていたこともあり、なかなかゴール前に集中しきれないというのが現状だ。
もちろん、中盤起用であっても得点が可能な場合もあるが、それはチームのシステムや、総合的な攻撃力による。ケルンのような守備的なチームで、なおかつ今季のように残留争いの渦中にいるとなると、なかなかそれも難しい。