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僕らが今も本田圭佑に期待する理由。
傍目には幸運でも、本人は「想定内」。
text by
松本宣昭Yoshiaki Matsumoto
photograph byKyodo News
posted2018/03/15 11:40
2010年南アW杯、ワントップコンバートに応えて本田圭佑はゴールを決めた。「持ってる」男の真骨頂だった。
あのゴールは本人は「してやったり」。
一方、本田圭佑本人はこのゴールについて、Number769号でのインタビューで、こう語っている。
「自分の中では、あれは想定内でしたね。動き出しを繰り返せば、必ずボールが来ると予測していた。大ちゃん(松井大輔)からのパスがああいう形で来ると予測していたわけではないけれど、カメルーンのマークがセンタリングに対していい加減なのはわかっていたこと。だから、あのゴールについては、『してやったり』という部分がある」
外から見ると「すごい幸運」でも、当の本人は「想定内」と言い切れる。
極限のプレッシャーの中で戦うW杯本番で勝つために。やっぱり僕らは、これぐらい肝っ玉の据わった男にピッチに立ってほしいと、期待してしまうのである。
本田圭佑への期待を濃縮したNumber948号には、彼の過去と未来が詰まっています。ぜひお手にとってご覧ください。