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SB本多雄一が「最強ボディ」に激変!
号泣と猛練習でレギュラー奪取宣言。
text by
田尻耕太郎Kotaro Tajiri
photograph byKyodo News
posted2018/03/13 08:00
ヤフオクドームの左翼に本塁打を放ち、笑顔でベンチに戻る本多。
「感謝という言葉だけじゃ何か違う」
その大事な2017年シーズンを「一番悔しい」年にしてしまった。後援会パーティーでどんな顔をすればいいのか――本多はかなり悩んだという。
「二軍で練習したり試合に出たりしていた時も、たくさんの応援を頂いた。それが凄く励みになりました」
その時期に出会った言葉がある。
報恩謝徳。
受けためぐみや恩に対して報いようと、感謝の気持ちを持つことという意の四字熟語だ。
後援会ではその四文字とサインを記したボールを全員に手渡した。
「感謝という言葉だけじゃ何か違う。そして今シーズン、僕がやるべきことは結果を残すこと。今年で13年目。レギュラーは剥奪されたけど、色々な経験もさせてもらった。それも勉強だと思っています。だけど今年はもう一度また、セカンドで試合に出る」
笑顔で秋を迎えられるよう、かつてない強い決意を胸にし、そして最強の体を整えた。
ホークスの正二塁手はまだ不確定だ。その地位を再び手繰り寄せることはできるだろうか。