猛牛のささやきBACK NUMBER
フォークと菅野智之直伝スライダー。
オリ近藤大亮は“変化球の男”だ!
text by
米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph byKyodo News
posted2018/03/08 10:30
昨季は平野佳寿につぐチーム2位タイの55試合に登板した近藤。8月10日の西武戦ではプロ初勝利を挙げた。
MLBに去った平野に代わる存在として。
それでも、マウンドに上がれば腹をくくって投げられる。
「完璧に開き直りますね。マウンドに上がる前はほんまに不安ですけど、上がったら大丈夫です。呼ばれて、グラウンドに足をポンッと踏み入れて、球場の歓声が聞こえた瞬間から、吹っ切れます」
その切り替え力が近藤の強みだが、その近藤が「スイッチの切り替えがものすごい」と崇める存在がいる。昨年までオリックスの守護神を務め、今季メジャーリーグ・ダイヤモンドバックスに移籍した平野佳寿だ。
「ブルペンで、平野さんはみんなを笑わせたり、盛り上げたりしてくれていました。で、自分の番になったらスイッチを切り替えて“ガン!”と行ける。見ているだけで勉強になったし、自分にとってすごく偉大な人でした」
そのブルペンの大黒柱が抜けた今季。「緊張しいの自分には無理」と言うかもしれないが、平野と同じく関西出身で話上手な近藤には、ブルペンの盛り上げ役の継承も期待したいところだ。