プロレス写真記者の眼BACK NUMBER
タッグ世界一への挑戦が始まった。
飯伏幸太とケニー・オメガの野望。
text by
原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2018/02/26 17:00
どのような団体、どのよな国で戦おうが、飯伏とオメガの友情は変わらない。
「新日本から世界を変える」
かつて世界への旅を夢見た2人が「新日本から世界を変える」と言い出した。
ケニーはその思いを熱く語る。
「世界一のタッグチームになるのが夢だった。私が世界でベストになったと感じた今は、違うものが見える。試合に勝つことや技のすごさだけではなくて、本当に見ている人を感動させる試合がしたい。2人ならそれができる」
飯伏、35歳。オメガ、34歳。
プロレスラーとして一番脂の乗り切った時期にある2人だ。こんな2人に刺激されて、タッグのスペシャリストを自負するヤングバックス(マット・ジャクソン、ニック・ジャクソン組)が早くも対戦の名乗りをあげた。彼らとの戦いは、オメガが言うように年間ベストバウトを狙えるくらいの名勝負になることは間違いないのだろうが……ゴールデン☆ラヴァーズにとっては、それも1つの試合に過ぎないのだろう。