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タッグ世界一への挑戦が始まった。
飯伏幸太とケニー・オメガの野望。
text by
原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2018/02/26 17:00
どのような団体、どのよな国で戦おうが、飯伏とオメガの友情は変わらない。
「すごく今の状態を自然に感じる」
1カ月前、札幌・北海きたえーるで、飯伏とオメガは運命に導かれるような「再会」を果たした。
2人がタッグを組んだのは、DDT時代、2014年10月が最後だった。
オメガは飯伏の誘いに躊躇したが、そのためらいを長く我慢することはできなかった。オメガはその時、言葉こそ口にしなかったが、流れを自然に任せたようだ。
自らオメガに仕掛けた形になった飯伏だが、今は心の安らぎを感じている。
「すごく今の状態を自然に感じる。しっかりと信頼できる相手が背中を押してくれる。そういう状態でリングにいられるっていうことが素晴らしいと思う」
2人が生み出す奇想天外な技の数々。
飯伏とオメガの連携技はスピーディーで奇想天外だ。
場外への同時ケブラーダ。
連携のジャーマン・スープレックス。
連続する後方宙返りプレスやサルト。
フィニッシュはダブルのヒザ蹴りで「ゴールデン☆トリガー」とオメガが名付けた。
この先、思いもつかないような連携技や合体技を目にすることになるのは間違いない。プロレスというものに研究熱心で突飛な飯伏とオメガの発想が新しい驚きを生むはずだ。