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「内藤vs.棚橋」vs.「オカダvs.オメガ」。
G1両国優勝戦は順当過ぎる4強に。

posted2017/08/09 16:30

 
「内藤vs.棚橋」vs.「オカダvs.オメガ」。G1両国優勝戦は順当過ぎる4強に。<Number Web> photograph by Essei Hara

IWGPヘビーという最強のベルトを持つ男として、この夏こそは、並み居るライバルたちにその圧倒的な力を見せつけたいはずのオカダ。

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原悦生

原悦生Essei Hara

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Essei Hara

 注目の新日本プロレスG1クライマックス8月13日の優勝戦のカードだが、Aブロックは内藤哲也vs.棚橋弘至の勝者、Bブロックはオカダ・カズチカvs.ケニー・オメガの勝者という順当な組み合わせになった。

 8月8日の横浜大会が終わって、今夏のG1クライマックスも全19戦中16戦を消化した。

 後は8月11日からの両国国技館での3連戦を残すだけとなった。

 ただ、IWGPヘビー級王者オカダが終盤に来て、調子を崩しているのが気になる。

 オカダは大阪でEVILに不覚をとって、敗戦。横浜でも鈴木みのるに、あわやのところまで持っていかれて、30分時間切れのドロー。それでもオメガを1点差でリードして、8月12日の直接対決に挑む。

 オカダは、昨年8月8日のG1公式戦でバッドラック・ファレに敗れて以来、シングル戦での負けはなかった。

 2つの引き分け試合が、昨年8月12日の棚橋戦の30分時間切れと今年6月11日のオメガとの60分フルタイム戦だった。

 それだけ、絶対王者ぶりを発揮して「強すぎてすみません」と余裕を見せていたオカダがEVIL戦で取りこぼした。そして、鈴木とも30分の消耗戦の末に引き分けてしまった。

「調子に乗って、散々伸びていた鼻をへし折られた」

 IWGP王者は強くなくてはいけない。

 新日本の看板を背負うならEVILごときに不覚をとってはならない。そして憎いほど強くあってほしい。

 それなのにオカダは「調子に乗って、散々伸びていた鼻をへし折られた」。

 それでも「こんなんで調子に乗っているのをやめることはできない。オメガに勝って、優勝して、オカダのすごさを見せつけてやる」とあくまで強気だ。

【次ページ】 3度目の正直……オカダを倒したいオメガ。

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