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8カ国からの超多国籍軍サンウルブズ。
スーパーラグビー開幕へ向け沸騰中!
posted2018/02/20 07:00
text by
朴鐘泰Park Jong Tae
photograph by
Takuya Sugiyama
2018年シーズンのスーパーラグビー(SR)が開幕した。
2月17日、アフリカ1カンファレンスの2試合が行なわれ、ストーマーズが28-20でジャガーズに、ライオンズが26-19でシャークスに勝利した。
ストーマーズは昨季10勝5敗で南ア・カンファレンス1の首位。ライオンズはプレーオフ準優勝。開幕節の結果はいずれも「順当」といえよう。しかし、2試合ともスコア、内容ともに非常に拮抗したもので、ジャガーズにもシャークスにも勝機はあった。勝敗を分けたのは突出した個の力で、チームの完成度でいえば4チームともまだ十分とはいえない。
解説者の野澤武史氏はこう語っている。
「6カ月の長丁場であるSRは、3つの期間に分けることができます。最初の2カ月はまだ手探りの状態。いろんな選手を起用して適性を見極める。
次の2カ月でようやくメンバーを固定し始めて、徐々に完成度を高めていく。
そして、最後の2カ月が“仕上げ”。この仕上げを目標に各チームは長いシーズンを戦っていきますから、最初の2カ月と最後の2カ月が全く別のチームに見える、ということはざらにあります」
今季初戦はブランビーズとの対戦。
SR挑戦3年目を迎えるサンウルブズは、1月28日に始動した。
別府、北九州で強化合宿を張り、現在は都内に拠点を移し、ブランビーズ(オーストラリア)との今季初戦に備えている。
わずか1カ月に満たない準備期間でも、選手は十分に手応えを感じている。共同キャプテンのひとり、流大はチームの現状についてこのように語る。
「(チーム状態は)すばらしいと思います。これだけいろんな国籍の選手がいて、いろんなチームから来ていて、すごく良いコミュニケーションが取れている。練習自体は1日3部練習もあって相当過酷なものなんですけど、皆でそれを励ましあいながら、サポートしあいながらできています」