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8カ国からの超多国籍軍サンウルブズ。
スーパーラグビー開幕へ向け沸騰中!
text by
朴鐘泰Park Jong Tae
photograph byTakuya Sugiyama
posted2018/02/20 07:00
サンウルブズ三代目主将の流とブリッツ。今季の目標は「5位以内」だ。
多国籍の選手が互いに尊敬し合うチーム文化。
流が語る「いろんな国籍」の内訳は、日本、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ、サモア、トンガ、ジョージア、韓国の8カ国。
これほど国際色豊かなチームは、世界中を見渡しても前例はないだろう。
もうひとりの共同キャプテン、南アフリカ・ケープタウン生まれのヴィリー・ブリッツは、コミュニケーションの重要性についてこう語っている。
「どんな些細なことでも、話し合ってコミュニケートすることがすごく大事。外国人選手も日本語を喋ろうと努力しているし、日本人選手も英語で喋ろうと努力してくれている。
バックボーンが違う選手同士がリスペクトしあうというのが、サンウルブズの文化になり始めているのかなと思う」
ライオンズとチーターズに在籍経験のあるブリッツは、準備期間の短さをむしろポジティブに捉えている。
「僕にはサンウルブズのやり方が合っているよ。コーチングスタッフの指導も的確で、期間が短い分、効率的なトレーニングを心掛けている。プレシーズンが長いと、無駄に疲れがたまってしまうこともあるからね」
サンウルブズ46名の大所帯が有利に働く。
昨年8月に開幕したトップリーグを戦い終え、11月には代表の対オーストラリア、トンガ、フランス戦もはさみ、選手たちには確かに疲労もあるだろう。
しかしサンウルブズは、その疲労を見越しての全46名という大所帯であり、日本代表ヘッドコーチを兼務する指揮官ジェイミー・ジョセフは、「コンディションの良い選手をメンバーに選ぶ」と明言している。