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2018年の初GIは、砂の頂上決戦。
心情的には引退直前の調教師応援も。 

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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photograph byKyodo News

posted2018/02/17 07:00

2018年の初GIは、砂の頂上決戦。心情的には引退直前の調教師応援も。<Number Web> photograph by Kyodo News

秋のダート王者ゴールドドリームは、2018年もフェブラリーSから始動する。3月のドバイも視野に入っているのだろうか。

サンデー唯一のダートGI馬も。

 待ったをかけそうな新勢力は、出走馬唯一の4歳馬サンライズノヴァ(牡、父ゴールドアリュール、栗東・音無秀孝厩舎)だ。同じコースのユニコーンステークスを4馬身差で圧勝しており、前走の根岸ステークスでハナ差の2着と状態もいい。キタサンブラックやコパノリッキーなどと同じヤナガワ牧場の生産馬が、ノーザンファーム生産のゴールドドリームの連覇を阻むか。

 ゴールドドリームと同じ父ゴールドアリュールは、サンデーサイレンス産駒唯一のダートGI馬だ。自身も2003年にフェブラリーステークスを制し、産駒が4勝している。そして、昨年、ゴールドドリームがここを勝つ前日に世を去った。別の孝行息子が父の名声をさらに高めるか。そうした視点からも注目したい。

 前記2頭以上に安定感があるのはテイエムジンソク(牡6歳、父クロフネ、栗東・木原一良厩舎)だ。昨年1月から今年1月の前走、東海ステークスまで10戦して、5勝2着4回3着1回とパーフェクト。東京コースは初めてだが、左回りの中京が舞台のチャンピオンズカップで首差の2着なのだから、あまり気にしなくていいだろう。

定年引退直前の目野調教師を応援?

 ここで結論。

◎サンライズノヴァ
○テイエムジンソク
▲ゴールドドリーム
△ケイティブレイブ
×レッツゴードンキ

 心情的には、今月末に定年で引退する目野哲也調教師が管理するケイティブレイブ(牡5歳、父アドマイヤマックス)に頑張ってもらいたい。昨年ここで6着になったあと、帝王賞でGI初制覇を果たし、前走の川崎記念でGI2勝目を挙げた。勝っても不思議ではない力の持ち主だし、具合もいい。ここで目野師に初めてのJRA・GIタイトルをプレゼントしたら、誰にとっても忘れられないフェブラリーステークスになるだろう。

 文字どおりの「がんばれ馬券」を握りしめ、砂上の戦いを見つめたい。

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