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ウオッカを育てた名伯楽、あと3年で引退の波紋。~天理教の仕事を継ぐために、競馬人生に終わりを~ 

text by

片山良三

片山良三Ryozo Katayama

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photograph byKeiji Ishikawa

posted2018/02/11 07:00

ウオッカを育てた名伯楽、あと3年で引退の波紋。~天理教の仕事を継ぐために、競馬人生に終わりを~<Number Web> photograph by Keiji Ishikawa

角居調教師(左から2人目)はウオッカをはじめ、ヴィクトワールピサ、シーザリオ、カネヒキリほか多数のGI馬を管理。

 角居勝彦調教師(53)が、ちょうど3年後、2021年2月末日をもって調教師免許を返上することが年頭に発表された。指揮官を支える厩舎のスタッフたちには昨秋の時点でその固い決意が明かされていたというが、角居自身が公にするまでの数十日の間、そうした噂さえも漏れて来なかったことに「チーム・スミイ」の桁が違う結束力の強さが驚きとともに見えてくる。

「もちろん残念と思いましたが、先生自身の人生です。私たちは受け入れて、残り時間を全力でサポートするしかありません」と、彼らは異口同音に語る。'01年に開業して以来、17年間にGIで35勝もあげたトップトレーナーの早過ぎる幕引き宣言の波紋は、3年後の最後の日まで静まることがなさそうだ。

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