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バスケ天皇杯は初戦から熱すぎる。
千葉の超高速守備か、栃木の意地か。
posted2018/01/02 17:00
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph by
AFLO
1月4日から、93回目となるバスケットボールの天皇杯が始まる。
天皇杯はこれまでもアマチュアを含めて日本一を決める大会だったが、今シーズンからフォーマットが変更になった。ファイナルラウンドはこれまでと同じく8チームが出場するが、その前段階が変わったのだ。
昨年まではB1の成績下位チームは出場権がなかったが、今回からファイナルラウンドの前までに3つのラウンドが設けられた。このラウンドにB2を含むBリーグ全チームに加えて、高校や大学も参加した。その予選を勝ち上がったチームによるファイナルラウンドは、BリーグのCS(チャンピオンシップ)のような、プレミア感が出てきた。
装いを新たにした天皇杯に、前回王者として臨むのが千葉ジェッツふなばしだ。
今季のジェッツは初戦にものすごく強い。
ジェッツは昨季、特定の親会社を持たないクラブチームとして初めて同大会を制した。今年に向けて大野篤史ヘッドコーチ(HC)は優勝などの明確な結果ではなく「アグレッシブでハイエナジーのチームになる」との目標を掲げているが、周囲は当然のように連覇を求めている。
ジェッツは、今季もBリーグ東地区で上位をキープしている。川崎ブレイブサンダースとサンロッカーズ渋谷が中地区から東地区に移り、昨季CSに出場した8チーム中5チームが東地区にひしめいているにもかかわらず、安定した成績を残している。
そんな彼らの今季データには、際だった特長がある。
2連戦の初日、または1試合だけが行なわれる日程での成績は、12勝2敗。
2連戦の2日目の成績は、7勝5敗。
明らかに初戦に強い。この特徴は、対戦相手のコメントからも浮かび上がってくる。