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12年間通った母校で語った、
清宮幸太郎のメジャーへの夢。 

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田村航平(Number編集部)

田村航平(Number編集部)Kohei Tamura

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photograph byWataru Sato

posted2017/12/25 08:00

12年間通った母校で語った、清宮幸太郎のメジャーへの夢。<Number Web> photograph by Wataru Sato

Number307号の松井秀喜と、Number942号の清宮幸太郎。ともに高校卒業を控えた時期の写真だ。

目指すは「メジャーのホームラン王」!

 新入社員が編集長になってしまうほどの年月で、日本球界の価値観は大きく変わった。このオフには大谷翔平が二刀流でのメジャー挑戦を宣言し、日本人選手にとってもはやメジャーは夢から目標へと変わりつつある。

 だから、1999年生まれの清宮幸太郎が「メジャーのホームラン王」を目標に掲げることも、さして不思議ではない。

 日本人でもメジャーで30本前後のホームランを打てることは、すでに松井が証明した。ここから10本以上を上乗せするのは確かに難しいが、それでも清宮のようにプロ入り当初から「メジャーのホームラン王」を目標にする選手が現れたことで、その栄誉までの心理的な距離はグッと縮まったことだろう。

小6でドジャースタジアム、中1でヤンキースタジアムへ。

 高校3年生の松井のインタビューでは目標にする打者として掛布雅之や落合博満の名前こそ挙がったが、この頃にメジャーを席巻していたバリー・ボンズやケン・グリフィー・ジュニアは出てこない。当然、松井の口からも「メジャー」という単語が発せられることはなかった。

 だが、清宮は小6でドジャースタジアム、中1でヤンキースタジアムに足を運び、「ここでやりたいなって、すっごい、思いましたね」と刺激を受けている。

 今年のワールドシリーズも熱心に見たようで、アストロズのジョージ・スプリンガーの打撃について嬉しそうに解説してくれた。

「スプリンガーの(打つときの)足なんて、とんでもないですよね。ぐちゃぐちゃじゃないですか」

【次ページ】 「自分をぶらしたくない。自分の感覚を大事にしたい」

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