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東浜巨は最多勝でも休んでられない。
ビーチに背を向けてハワイで特訓中。

posted2017/12/24 08:00

 
東浜巨は最多勝でも休んでられない。ビーチに背を向けてハワイで特訓中。<Number Web> photograph by Naoya Sanuki

今季24試合に登板し16勝5敗、防御率2.64。エースとして1年間ローテーションを守り、チームを日本一に導いた。

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田尻耕太郎

田尻耕太郎Kotaro Tajiri

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Naoya Sanuki

 今季のパ・リーグ最多勝に輝いた東浜巨は休まない。おそらく今日もまた美しい海とビーチに背を向けて、トレーニングジムへと歩を進めているのだろう。

 12月はプロ野球選手にとって唯一ゆっくりと英気を養える期間。だが、東浜はハワイで自主トレの真最中だ。年末ギリギリまで滞在する予定だという。

「日本シリーズまで戦って、その後は秋季キャンプにも参加しましたけど、配慮をしてもらって軽いメニューでした。僕の中では、そこで十分に休みました。だから僕にオフは必要ないんです」

 ハワイといえば、先頃までホークスが優勝旅行に訪れていた場所だ。東浜も参加メンバーだった。しかし、チームメイトが海のレジャーやゴルフなどを満喫する中、到着当日の球団主催のパーティーに出席しただけで、2日目にはチームを離れジム通いへとシフトチェンジ。現在もそのまま残って練習を続けているというわけだ。

体がパンパンに張っている方が合っている?

 年末の海外トレーニングは3年連続になる。昨年まではロサンゼルスへの“筋肉留学”だった。今オフはより温暖で、かつ移動などを考慮しハワイを拠点にすることに決めた。

 '15年オフからこの取り組みを始めて以来、東浜は目覚ましい成長曲線を描いている。大きな期待を受けてプロ入りするも3年目まで一軍通算18試合登板で6勝と伸び悩んだが、'16年に9勝をマーク。今シーズンは背番号と同じ16勝で初タイトルとなる最多勝を獲得し、完全に一本立ちしてみせた。

 シーズン中も工藤公康監督からトレーニングの課題が与えられ「毎日が筋肉痛で、先発する日が一番ラクだと思えるくらい」という厳しい日々を過ごした。

 1年間を通して先発ローテーションを守り通したのは今年が初めてであり、長いシーズン中にはトレーニング量を調整した時期もあった。しかし、それは逆効果だと実感した。

「体が軽すぎて、ふわふわして上手く投げられない感じでした。体がパンパンに張っている方が僕には合っているのかもしれません(笑)」

【次ページ】 「勝った日は缶ビールを2本、負けた日は3本(笑)」

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