ぼくらのプロレス(再)入門BACK NUMBER
棚橋も、武藤も、ライガーも出身者。
ヤングライオン杯は新日本の未来像。
text by
堀江ガンツGantz Horie
photograph byAFLO
posted2017/12/21 11:40
写真は、2002年の棚橋弘至。ヤングライオン時代は短かった髪も伸ばし始めている。まさにキャリアの分岐点になる大会と言えるだろう。
棚橋も、武藤も、ライガーもこの大会で頭角を現した。
第1回「ヤングライオン杯」に出場した武藤敬司、橋本真也、蝶野正洋は、その5年後、闘魂三銃士として新日本プロレスのトップにたち、獣神サンダー・ライガーはジュニアヘビー級の象徴に、船木誠勝は総合格闘技黎明期を牽引する存在となった。
そして2000年の第8回大会に一度だけ参加している棚橋弘至も、5年後の2005年1月4日、中邑真輔相手に初めて東京ドームのメインイベントを務めている。今回、第11回「ヤングライオン杯」に出場している選手の中にも、近い将来のメインイベンターがきっといるはずだ。
先の「WORLD TAG LEAGUE 2017」にデビッド・フィンレーと組んで出場し、上位選手たちとの対戦を連日経験した“筋肉モンスター”北村克哉や、すでにヤングライオンの枠を超える身のこなしを見せる川人拓来など、今大会で優勝候補と目されている選手たちは、その筆頭だろう。
いま、ヤングライオンたちの闘いを観ることは、新日本プロレスの5年後の未来を見ることなのだ。