プロレス写真記者の眼BACK NUMBER
内藤哲也が新日本プロレスを痛烈批判。
2年連続大賞男が挑む1.4東京ドーム。
posted2017/12/27 11:30
text by
原悦生Essei Hara
photograph by
Essei Hara
内藤哲也にとって、念願の1.4東京ドーム大会のメインイベントが近づいている。
プロレス大賞も2年連続で獲得して、わがもの顔で新日本プロレスを闊歩できる環境にある……と内藤は思っていたはずだ。
内藤は1月4日、IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカに挑戦するわけだが、内藤にとっては面白くないこと、政治的に妙なことが起こった。
ケニー・オメガvs.クリス・ジェリコのUS王座戦が同時に組まれ、IWGP戦とダブル・メインイベントとされたのだ。
内藤は当初は静観するようにも見えたが、新日本プロレスの姿勢そのものに苦言を呈するかのように口を開いた。
「オメガvs.ジェリコが、ダブル・メインイベントの1試合目っていうのは要するにセミファイナルですから。4年前、ボクは経験しました。今回、ダブル・メインイベントという発表はありましたが、あなた方は所詮セミファイナルなんですよ。あなた方は所詮、内藤vs.オカダ戦の前座なんですよ」
なぜIWGPと新設のUS王座が並ぶのか?
内藤は、新日本の看板タイトルであるはずのIWGPと、半年前に新設されたばかりの「創設の主旨が分からない」USヘビー級王座を、「クリス・ジェリコ」の名前に頼って同列に並べようとする会社の姿勢が許せないのだ。
別に、4年前のように理不尽に試合順を変えられたわけではなく、オカダvs.内藤が大トリで正真正銘のメインなのだが……内藤はそれでも面白くないのだ。