濃度・オブ・ザ・リングBACK NUMBER
ユーチューバー草なぎ、ガンプロ乱入!?
極小団体トレンド入りの顛末と真の勝者。
posted2017/11/10 15:00
text by
橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph by
Norihiro Hashimoto
インディープロレスの会場としておなじみの新木場1st RINGに、国民的アイドルが現れた。それどころか試合までしてしまった。
11月3日、この日は東京女子プロレス、ガンバレ☆プロレス(ガンプロ)、プロレスリングBASARAと、DDT系列の3団体が連続で興行を開催している。その第2部であるガンプロのメインイベント終了後、DDTプロデューサーでもある男色ディーノに呼び込まれて登場したのが、稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の3人だった。
完全なサプライズであり、場内はまさに騒然。気がつくと「男色ディーノ&ユーチューバー草なぎvs.大家健&今成夢人」のタッグマッチが始まっていた。
「72時間ホンネテレビ」とのコラボ実現
これは前日からインターネットのAbemaTVで始まっていた、稲垣、草なぎ、香取出演の『72時間ホンネテレビ』の企画だった。3人がインターネットの番組に登場し、ツイッターも開始、SNSを駆使してトレンド1位を目指すというものである。その中で「ユーチューバー草なぎ」がプロレスに乱入して「バズる」動画を撮る、その舞台に選ばれたのがガンプロだった。
しかしなぜガンプロ、極小規模のどインディー団体だったのか。この日の観衆は主催者発表で206人(満員)。草なぎたちがコンサートをやってきたドームの観客数を6万人とすると、実に300分の1の規模だ。
DDTは9月にサイバーエージェントグループ入り。AbemaTVはサイバーエージェントが出資しており、DDTの後楽園大会も中継されるようになった。
本来であれば、「ユーチューバー草なぎ」もDDT本隊の大会に出ていたはず。しかし番組の期間中、DDTは地方で大会を開催していた。そこで「都内で大会のあるガンプロで」となったようだ。ディーノは、DDT岐阜大会の第1試合を終えて新木場に駆けつけた。