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浦和とACLは切り離せない関係だ。
10年ぶり制覇へ、改革の集大成を。
text by
寺野典子Noriko Terano
photograph byGetty Images
posted2017/11/18 08:00
啓太、阿部、長谷部、闘莉王、達也、永井、ワシントン、ポンテ……埼玉スタジアムで歓喜の声を挙げてから10年。再びアジア王者に輝く時は今だ。
「全力で戦ってほしいし、僕も全力応援します」
'07年ACL制覇からの10年を振り返り、浦和が強豪への道のりを歩み始めた原点はどこかを考えると'02年にたどり着いた。そこからの6シーズンの集大成がACL制覇だった。そして今回のACL決勝進出の原点は、'12年のミシャ監督就任なのだと思う。
2つの共通点は、'01年と'11年の残留争いを契機に改革を断行した結果ともいえる。その改革の集大成として、ACLの栄冠を手にできるか、つまり歴史は繰り返されるのか? それとも……。選手たちは試されている。
「(浦和の選手たちとは)ちょっと話はしていますよ。やっぱりACLで優勝するのは格別なこと。日本代表して、日本を代表するチームとして、全力で戦ってほしいし、僕も全力応援します」
日本代表のベルギー戦後、長谷部誠はそうエールを送り、小さくウィンクした。