Jリーグ万歳!BACK NUMBER
「ジェフはまたダメか」を覆す!
佐藤勇人に聞くJ2最終節前の決意。
posted2017/11/18 11:30
text by
細江克弥Katsuya Hosoe
photograph by
Katsuya Hosoe
J2は、最終節が面白い。
3試合を残して優勝を決めた湘南ベルマーレに加え、第41節、V・ファーレン長崎が2位を確定させてJ1昇格を決めた。
残るは1枠。4チームが出場するJ1昇格プレーオフにはアビスパ福岡と名古屋グランパスが名乗りを上げ、残り2チームは最終節の結果で決まる。
可能性を残しているのは、徳島ヴォルティス(勝点67)、東京ヴェルディ(同67)、松本山雅FC(同66)、さらに6連勝の粘り腰で8位につけるジェフユナイテッド千葉(同65)の4チームだ。
ジェフ千葉にとっては8年目のJ2リーグ。現在6連勝中で今季一番の好調にあるとはいえ、目標とするJ1昇格には最低でもさらに3連勝が必要となる。それ以前に、最終節でライバルチームが星を落とさなければ可能性が消滅する“他力”の状態だ。
それでも、佐藤勇人に悲壮感はない。焦りも戸惑いも、気負いも高ぶりもない。
「負ける気がしない」という感覚も出てきました。
――チームは6連勝。J1昇格プレーオフ進出の可能性を最終節まで残した。
「本音を言えば、『6連勝してもこの順位か』というのが正直なところです。普通、6連勝したら順位は上がる。でも、まだ自力では何ともならない位置にいて、もっと勝たなきゃ先がない。でも、あと1試合しかない。厳しい状況だと思います。
ただ、いくらそれを悔しがっても、何も生まれませんから。『あの時こうしていれば』と考えるのは無意味で、自分たちはラスト1試合でやれることをやるしかない。あとは結果次第」
――それでも、今のチームからは6連勝するだけのオーラが感じられる。ポジティブな気持ちで最終節を迎えられるのでは?
「うん。いい方向に向かっていると思います。『負ける気がしない』という感覚も出てきましたね」