大阪桐蔭の柿木、根尾、横川という本格派トリオ。

　高校の部に触れると、春のセンバツ優勝校、大阪桐蔭は旧チームでなくこの新チームが真打ちだということが試合を見ればわかるだろう。

　投手はともにドラフト候補の2年、柿木蓮、根尾昂、横川凱が勢揃い。秋の近畿大会では1回戦（京都翔英戦7回コールド）と決勝（智弁和歌山戦）で柿木が完封、準々決勝（近大付戦7回コールド）で横川が1失点完投、準決勝（近江戦）で根尾が9回完封と、三者三様のピッチングを演じている。

　ドラフト候補に挙がるような本格派3人が高校2年秋の時点でこれほど安定感あるピッチングを演じるという例が過去にあっただろうか。

　この優勝大本命・大阪桐蔭に初戦で挑戦するのが駒大苫小牧、ここを勝ち上がれば準決勝で聖光学院と対戦する可能性があり、決勝では全国優勝の経験のある日大三、静岡、明徳義塾、あるいは好投手を擁する日本航空石川、中央学院が待ち構えている。大学の部同様に、見どころの多い大会になりそうだ。