詳説日本野球研究BACK NUMBER
大阪桐蔭トリオと大学の下級生たち。
神宮大会が来年のプロ注選手だらけ!
text by
小関順二Junji Koseki
photograph byAFLO
posted2017/11/09 07:00
2017年のセンバツにも登板した大阪桐蔭・根尾。その成長した姿を晩秋の神宮で見せる。
日体大には150キロ超えのピッチャーが2人も!
日本体育大にはストレートが150キロを超える2人の本格派右腕がいる。松本航(3年)と東妻勇輔(3年)である。松本は昨年の全日本大学野球選手権1回戦、九州産業大に0-1で敗れたが、今年のドラフト候補だった草場亮太と屈指の投手戦を演じ、8回を1失点完投、奪三振10という好内容だった。
この松本を退けて今秋の首都大学リーグ最高殊勲選手に選出されたのが東妻だ(松本は最優秀投手)。防御率は松本が0.77でリーグ1位、東妻は1.74で3位だった。防御率が下の東妻がMVPに選出されたのは明星大1回戦で演じたノーヒットノーランがあったからだろう。この試合でストレートは最速152キロを計測し、12奪三振と迫力を感じさせた。
来年、再来年の候補をまとめてみると……。
話を急ぎ過ぎたのでここまでの話を整理したい。
◇2017年のドラフト指名選手
岩見雅紀(外野手・慶応大→楽天2位)
◇2018年のドラフト候補(カッコ内の数字は身長/体重)
山本隆広(投手・関西大3年・右投左打・172/77)
鈴木翔天(投手・富士大3年・左投左打・184/77)
甲斐野央(投手・東洋大3年・右投左打・188/75)
梅津晃大(投手・東洋大3年・右投右打・187/77)
中川圭太(二塁手・東洋大3年・右投右打・180/75)
松本航(投手・日本体育大3年・右投右打・176/85)
東妻勇輔(投手・日本体育大3年・右投右打・170/70)
◇2019年のドラフト候補
阪本大樹(投手・関西大・右投右打・169/74)
加藤弦(投手・富士大・右投左打・180/71)
飯田晴海(投手・東洋大・右投右打・175/72)
杉山晃基(投手・創価大2年・右投右打・180/77)
低調な前評判が少しは覆るような思いがしないだろうか。私はちょっと期待感にわくわくしている。