沸騰! 日本サラブ列島BACK NUMBER
キタサン引退までのカウントダウン。
雨模様の天皇賞・秋、状態は?
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byYuji Takahashi
posted2017/10/28 07:00
今もっとも観客を呼ぶ馬、キタサンブラック。今年いっぱいでの引退を表明しており、その走りを目に焼き付けておきたい。
年齢を重ねると適性距離が短くなることはあるが。
ということで、結論。
◎キタサンブラック
○サトノクラウン
▲グレーターロンドン
△リアルスティール
×サトノアラジン
注ネオリアリズム
競走馬は馬齢を重ねるに従って我慢が利かなくなり、絶対的な能力で抑え込んでいた短距離の血統が表に出てくることがままある。仮にキタサンにもその傾向が出てきたとしても、2000mなら押し切れるだろう。好位で競馬をしそうな馬のなかに、昨年の有馬記念の3コーナーでキタサンを突ついたサトノノブレスのように、捨て身でリズムを狂わせそうな馬は見当たらない。
ただ、キタサンは綺麗なストライドで走るので、道悪は歓迎というクチではない。馬場が悪くなるようなら、前述したグレーターロンドンや、札幌や香港など時計のかかる芝で実績を残しているネオリアリズムの一発も、十分に考えられる。
1年の印を振り返って出てきた傾向。
さて、一年を振り返るのはまだ早いが、本稿の印は「×」や「注」がよく当たると言われたので、今年のGIの勝ち馬にどんな印をつけていたかを見てみると、次のようになる。
◎ 大阪杯、春天
○ オークス、宝塚記念
× フェブラリーS、皐月賞、ダービー、秋華賞
注 高松宮記念、ヴィクトリアマイル、菊花賞
無印 桜花賞、安田記念、
NHKマイルCはプレビューなし
なるほど、「×」や「注」を「◎」にしていれば、もう少しありがたがられたかもしれない。馬の力や展開などの解析がどこかズレているからこうなるのだろうが、自分のズレを受け入れて、サトノアラジンとネオリアリズムの単複も買ってみたい。