フランス・フットボール通信BACK NUMBER
サッカー選手がリベリア大統領に!?
ジョージ・ウェアが政権奪取間近。
text by
フランク・シモンFrank Simon
photograph byBernard Papon
posted2017/10/26 11:00
ユニフォームを脱ぎ捨て、今はスーツとネクタイで戦っているウェア。“キング・ジョージ”はプレジデントになれるか?
ウェアはサッカーよりも医療と教育に情熱を注ぐ。
今日、ウェアのスポーツとサッカーへの情熱は、パリ・サンジェルマン(ユースチーム)のストライカーであり、U-17ワールドカップにアメリカ代表として参加した息子ティモシーを通じて、かろうじて残されているだけである。
政治家としてのウェアにとって、スポーツの占める優先順位は低いと言わざるを得ない。
彼が主張するのは建設や道路の整備であり、学校や病院設備の拡充である。
先月の『ル・ポワン』誌のインタビューで答えているように、とりわけ医療と教育システムの改革に情熱を注いでいるようだ。また観光産業発展のための投資と、鉱山の再開発にも意欲を見せている。
ウェアは言う。
「リベリア国民は変革を求めている。何故ならば独立以来170年の間、この国は実質的に何も変わっていないからだ」
はたして国民は、これからの6年間の自国の命運を、かつての英雄の手に委ねるのだろうか?
決選投票は現地時間の11月7日である。