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「岸ロス」乗り越えた西武先発陣。
野上亮磨と十亀剣はCSでも頼れる。
text by
市川忍Shinobu Ichikawa
photograph byKyodo News
posted2017/10/10 07:00
10月1日の日本ハム戦では危なげない投球で8回4安打無失点。野上は'13年の自己最多に並ぶ11勝目を挙げた。
若手の出遅れをカバーした経験値とプライド。
レギュラーシーズンの十亀はストライク先行のピッチングで主導権を握るシーンが多く、与えたフォアボールは35個。登板回数が今年より50イニングス近く少なかった昨年の31個と比較すれば、その安定感もうなずける。結果が出ない。出ないために力む、という悪循環を脱し、クライマックスシリーズに向けても希望の持てる状態でレギュラーシーズンを終えることができた。
今シーズン、ライオンズの最大の課題は先発投手陣の再構築だった。多和田真三郎、高橋光成という期待の若手が故障で離脱した中、経験豊富な先発投手陣の意地とプライドが、ここまでライオンズをけん引してきた。
4年ぶりとなるクライマックスシリーズの舞台が間近に迫っているが、先発投手陣がレギュラーシーズンと同様のピッチングを見せれば、日本シリーズへの進出も決して夢ではない。