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マンU「負の遺産」から一転主力。
モウリーニョ流でフェライニ復活! 

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山中忍

山中忍Shinobu Yamanaka

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posted2017/10/07 11:00

マンU「負の遺産」から一転主力。モウリーニョ流でフェライニ復活!<Number Web> photograph by Getty Images

大型センターハーフの先駆者であるフェライニ。そのサイズ感とスケールは、名将のもとで再び脚光を浴びている。

ターゲットマンにもボランチ兼ストライカーにも。

 EL制覇によってCL出場権を得たことで、ユナイテッドファンはモウリーニョへの信頼と期待をあらためて強めることになった。結果的にフェライニにも「モウリーニョが認めているのだから」と、態度が寛容になった部分はある。

 なにより今季はCLと二足の草鞋を履きつつ、クラブにとって5年ぶりのプレミア優勝を目指す指揮官は、フェライニについて「いてくれないと困る」とまで言っている。今夏のガラタサライ移籍商談に待ったをかけたのもモウリーニョに他ならない。

 結果を重んじるモウリーニョは、必要とあれば守備的な采配を振るう覚悟を示している。5バックで逃げ切った6節サウサンプトン戦が象徴的だ。その試合で及第点以上の出来を見せたフェライニは、ロングボールのターゲットマンとなり続けた。

 しかも、ポグバが復帰に最大3カ月との説もある怪我を負った現在、フェライニはオプションの“プランB”だけではなく、“プランA”でも主力となり得る。マティッチの加入で中盤の守備が安定したことから、相手ゴール前に顔を出す頻度を増してフィニッシュに絡む。いわゆる「ボランチ兼ストライカー」の任務を与えられている。冒頭に挙げたクリスタルパレス戦での2得点も、ボックス内で決めたゴールだった。

優勝候補との直接対決でも力を見せられるか?

 代表ウィーク後は10月14日の敵地リバプール戦をはじめ、トッテナム、チェルシーといった優勝候補との直接対決が控えている。ポグバ不在でもフェライニが持ち味をフルに発揮して貢献し続ければ、1年契約しか提示の用意がなかったフロントから、好条件に修正された新契約が提示される可能性も十分だ。

 その契約にフェライニ自身が首を縦に振れば、納得の笑みを浮かべる指揮官の様子は想像に難くない。そしてユナイテッドファンにも、移籍ではなく残留が歓迎されるのではないか?

 優勝を狙える「モウリーニョのユナイテッド流」選手として。

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