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ポルトガルサッカー、絶頂から衰退へ。
迷走する国内リーグで噴き出す諸問題。 

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ニコラス・ビラス

ニコラス・ビラスNicolas Vilas

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photograph byCarlos Costa/NurPhoto/AFP

posted2017/09/30 07:00

ポルトガルサッカー、絶頂から衰退へ。迷走する国内リーグで噴き出す諸問題。<Number Web> photograph by Carlos Costa/NurPhoto/AFP

今季もポルト、スポルティング、ベンフィカがリーグ開幕から上位を独占し続けているが……。

欧州での地位低下、暴力行為、八百長疑惑……。

 '16~'17年シーズンは、この15年間で初めてポルトガルのクラブがひとつもヨーロッパの国際リーグにおいてベスト8に駒を進められなかった。

 先日開幕した今季のチャンピオンズリーグは、ベンフィカとポルトがホームでともにCSKAモスクワ(1-2)とベシクタシュ(1-3)に敗れ去った。そして来季は、ポルトガルのクラブは、予選無しでは1チームしか本戦に出場できない。

 ネガティブな要因としてもうひとつあげられるのが暴力行為である。

 最も直近のリスボンダービーの際には、ベンフィカのサポーターグループである「ノーネームボーイズ」のメンバーが運転する車に襲われたスポルティングのサポーターが死亡する事故が起こった。

 ところがこのベンフィカのサポーターグループは、2004年に制定された法律に裁かれることなく、試合中もスタジアムで大胆に振る舞っていたのだった。

 さらに尽きることのない議論の対象となっているのが判定の問題である。

 この数カ月間、ポルトは、ベンフィカと試合審判の間で交わされたメールのやり取りを公表している……。

 事態を円滑に運ぶための努力が、状況をますます悪化させる。

 それこそが、今のポルトガルサッカーで起こっている現実である。

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