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イチローの誰も知らない大記録。
24年前の「46試合連続安打」。 

text by

広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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photograph byKyodo News

posted2017/09/07 11:00

イチローの誰も知らない大記録。24年前の「46試合連続安打」。<Number Web> photograph by Kyodo News

「イチロー」の登録名となった'94年に大ブレークを果たした。しかし「鈴木一朗」の頃、二軍でその才覚は発揮されていたのだ。

無意識にできた記録だからこそ、この数字は凄い。

 イチローは1993年を最後に、二度と二軍戦に出ることはなかった。

 二軍記録は整備されていないため、イチローの「46」に次ぐ連続試合安打記録が何試合なのかはわからない。しかし一軍の連続試合安打記録が1979年の高橋慶彦の「33」、2位が1971年、長池徳二の「32」であることを考えると、この記録の破天荒さがわかる。ちなみにイチローは「23」を2回記録している。

 20世紀以降のMLBでは、1941年、ジョー・ディマジオの「56」が1位、2位が1978年、ピート・ローズの「44」だ。イチローは連続試合安打記録でもピート・ローズに微妙に絡んでいたのだ。

 おそらく、イチローも周囲もこの二軍での大記録は意識しなかっただろう。彼は無心に安打を打ち続けたに過ぎない。しかし無意識にできた記録だからこそ、この数字は凄い。

 改めてイチローは「安打を打つためにこの世に生まれてきた」ことを実感する。

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