接戦の時は守りをきっちりできないとダメ。

　鍛治舎監督はこうも話した。

「完敗です。向こうの中村君を抑えて、打線を分断させるのがポイントでしたが、相手の方が上でした。痛い所でこちらにミスが出ました。接戦の時は守りをきっちりできないとダメですね。平元君は100球がポイントだと言いましたけど、良い投球で（100球到達まで）7回までかかりましたから、上手く投げられたなと思います。中村君はツボもあるけど、穴も大きいバッターだと見ていましたが……上でしたね」

　優勝候補の1つに挙げられていた秀岳館。しかしわずかなほころびを広陵が上手くついたのだった。

　パワー野球が幅を利かせる時代にあっても“The高校野球”といえるような、洗練された広陵の野球。決して色あせてはいない。