リハビリ中だけに浦和戦の出場は短そうだが……。

　香川のなかではそうした取り組みが実を結ぶはずだという手ごたえがあるという。だからこそ、自主トレを終えたあとにこう話した。

「どれだけ、自分のことを理解して、自分の得意なものは何だということを把握するかが大事なので。チームに合わせるのではなくて、一番大事なのは自分がどういう選手で、どういうプレーを得意としていて、どういうプレーをすれば相手にとって脅威になるか。個人の能力が高いドルトムントでは特に大事なことで。そういったところの意識は日々、成長しているのかなと思っていますよ」

　7月15日に行なわれる浦和レッズとの試合では、左肩のリハビリの最中であることから、仮にピッチに立つ機会があったとしても数分だけになるだろう。ただ、勝負はこれから先にある。これから始まるシーズンはリーグ戦終了後にロシアW杯が控えている。長く、大事な1年になる。

　そして、そこに向けて期待を抱かせるような予感が、新たなシーズンに向けたトレーニングから浮かび上がっているのだ。