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清原和博、独占告白2時間6分。
笑みはなく、手は緊張で震えていた。 

text by

鈴木忠平(Number編集部)

鈴木忠平(Number編集部)Tadahira Suzuki

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2017/06/29 08:00

清原和博、独占告白2時間6分。笑みはなく、手は緊張で震えていた。<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

「本当に……ありがとうございます……」

 受話口から音が消えた。

 耳に沈黙が流れる。

 デッキには列車が風を切る「ゴォォォ……」という音だけが響いていた。そのまま何秒経っただろうか。突然、電話の向こうに嗚咽が響いた。押し殺すようなむせび泣きだった。私はそれをしばらく黙って聞いていた。

 窓の外を街の灯りが流れていく。

「本当に……ありがとうございます……」

 電話の主は最後に濡れた声でそれだけ言うと通話を切った。私は暗澹たる気持ちで、そのまましばらくデッキに立っていた。

「希望」という言葉に危うさを、「闇」に光を。

 あの時、清原氏はなぜ泣いたのだろう。

 心の悲鳴のようなものだったのだろうか。

 今も時々考えるが、答えは見えない。

 ただ、無理やりにでも希望を口にした1年前の姿に危うさを覚え、己の弱さを認めて闇の中に佇む今の姿には逆に光を感じる――これだけは確かなことだ。

 2時間6分のインタビュー、私の前にいたのは全てを剥ぎ取られ、打ちのめされながら自分の内面と向き合う1人の人間だった。

Number930号「清原和博『告白』」では、独占インタビューの全文を掲載しています。甲子園特集の取材から始まった清原を巡る旅の続きは、あまりにも重苦しく、そして胸を打つ真摯な言葉に満ちていました――続きは是非Number最新号でご確認を!
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「自分の人生を振り返って、どこからおかしくなったのかとか、狂い始めたんだろうとか。苦しかったですね……」 覚醒剤取締法違反で逮捕されてから2年。栄光と転落の半生と、自らの罪を悔いながら、鬱病、薬物依存とたたかう日々を赤裸々に綴る。

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