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2019年ラグビーW杯前哨戦に完勝!
エディーが語る日本への忠告。
text by
朴鐘泰Park Jong Tae
photograph byAsami Enomoto
posted2017/06/22 09:00
前日本代表HCは、世界屈指の指揮官としてW杯優勝最右翼のHCとなっている。
エディーが語る、イングランドの状況、そして日本。
「ライオンズに16人のメンバーが招集されたため、若手を抜擢します。彼らがここで活躍すれば、さらにチーム力は厚みを増し、競争が激しくなる。<中略> うまくいけば、私にとって最高の状況が出来上がるでしょう。いまは、銀行の預金口座に余裕がある状態です」
久しぶりの“エディー節”も飛び出す中、日本を知り尽くしている指揮官として、2019年W杯に向けてどのような準備を施すのか、噂される世界ランキング1位ニュージーランドとの対戦(イングランドは同2位)は実現するのか、など話題は多岐にわたった。
もちろん、日本がW杯で対戦するアイルランド、スコットランドについても話が及んだ。
アイルランドに苦杯をなめさせられていたイングランド。
生島氏が指摘した。
――日本ではなんとなく楽観的なムードが漂っています。オールブラックスやイングランドと同組になるよりも、準々決勝進出へのチャンスは広がりそうだという漠然とした感覚です。
エディーは即座に断言した。
「対戦する両国を軽んじてはダメです」
シックスネーションズでイングランドはスコットランドを61-21で一蹴しながら、アイルランドには9-13で苦杯を舐め、全勝優勝とテストマッチ連勝記録(18)を阻止された。
エディーが語る日本のW杯対戦国の実像は、誰よりも説得力に満ちたものだった。
Number929号「桜の挑戦。~日本ラグビー W杯8強への道」では、前日本代表ヘッドコーチにして現イングランド代表指揮官であるエディー・ジョーンズのインタビューを掲載しています。アイルランドとスコットランドの特徴だけにとどまらず、日本代表の問題点も鋭く指摘。辛辣で的確な“エディー節”は今も健在です。是非ご一読を!