酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
交流戦「パが強い」というよりも……。
過去12年で負け越し69の球団が。
posted2017/05/31 07:00
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph by
Kyodo News
5月30日から、NPBは交流戦が始まった。セ・リーグとパ・リーグのチームが真剣勝負で対戦する。昭和の野球を知るオールドファンからすれば夢のようなカードだが、今季で13回目、すっかり定着した。
心待ちにしている人も多いだろうが、あまりうれしくないファンもいるのではないか。
そう、セ・リーグのファン各位だ。
過去12年間で11回もパ・リーグが勝ち越している。
<2005年からの交流戦の戦績。パ側から見た勝敗と勝率>
2005年 105勝104敗7分 .502○
2006年 108勝107敗1分 .502○
2007年 74勝 66敗4分 .529○
2008年 73勝 71敗0分 .507○
2009年 67勝 70敗7分 .489●
2010年 81勝 59敗4分 .579○
2011年 78勝 57敗9分 .578○
2012年 67勝66敗11分 .504○
2013年 80勝 60敗4分 .571○
2014年 71勝 70敗3分 .504○
2015年 61勝 44敗3分 .581○
2016年 60勝 47敗1分 .561○
合計 925勝821敗54分 .530
何と12年間で11回もパ・リーグが勝ち越している。
2005年と言えば、球界再編元年だった。近鉄とオリックスの合併を受けて楽天の新加入、そしてダイエーの身売りとパ・リーグに激震が走った年だ。またその前年には日本ハムの北海道移転など、パ・リーグは大きな岐路に立たされているかのように思えた。
しかし、交流戦が始まるとパ・リーグはセを圧倒し続けた。