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堀口恭司vs.所英男はミスマッチか?
“紙一重”を追求するRIZINの面白さ。 

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橋本宗洋

橋本宗洋Norihiro Hashimoto

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photograph byNorihiro Hashimoto

posted2017/05/28 08:00

堀口恭司vs.所英男はミスマッチか?“紙一重”を追求するRIZINの面白さ。<Number Web> photograph by Norihiro Hashimoto

所(写真中央)は、RIZIN GPでの「最後の挑戦」として闘うことを決意したという。

「堀口選手に勝てる日本人は僕だけ」と所は言った

 所が勝つ可能性は限りなく低い。

 だけど、持ち味である変則的なサブミッションが一瞬だけハマるかもしれない。5月24日の記者会見で、所は言った。

「堀口選手に勝てる日本人は僕しかいない」

 その言葉を信じたくなったりもするのだ。

 1%もない可能性にかける男を見て、何も感じずにいられるか、という話である。勝敗予想は勝敗予想として、堀口恭司vs.所英男が見たいか見たくないかと言ったら、それは見たい。

 一方の堀口は練習拠点のアメリカから、こんなコメントを寄せた。

「いつまでもHERO'SやPRIDEで活躍していた選手が活躍しても面白くないと思うので、そろそろ新しい世代の強さを見せたいなと思っています」

 オールドファンには反感を買うかもしれないが、それでもこれを言うのが堀口の役目、時代との向き合い方なのだ。このGPは、UFCを離れたことが間違いではなかったと証明するための闘いでもある。

「UFCが9月に日本大会を開くみたいですけど、軽量級のメジャーはRIZINだと思ってもらえるようにしたい」

 所が勝つ可能性は1%未満、タイトル争いではなくGP1回戦、所のネームバリューと堀口の世界的実力、非UFC的世界観。

 それらすべてが重なり合う小さなスペースに「堀口恭司vs.所英男」は成立する。

 そして、いざ成立してみると、黄金カードに見えてくる。

那須川vs.才賀は「ルール未定」のまま発表に。

 同じ7.30さいたま大会では、“神童”の異名を持つ那須川天心と才賀紀左衛門の対戦も決まった。しかしカード自体は発表されたものの、契約体重とルールは「調整中」である。

 キックボクシングとMMAの二刀流(より正確にいえばキック=ヒジ打ちあり/なし・MMAの三刀流)で活躍する那須川に対し、才賀も立ち技出身で「MMAルールでも殴りにいく」と語っている。両者の持ち味が最も発揮されるのはどんなルールなのか。

【次ページ】 「那須川天心という存在は規格外」

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