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トップ下・山村和也がなぜ機能する?
福西崇史が解説するその「最適さ」。 

text by

茂野聡士

茂野聡士Satoshi Shigeno

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posted2017/05/23 17:00

トップ下・山村和也がなぜ機能する?福西崇史が解説するその「最適さ」。<Number Web> photograph by J.LEAGUE PHOTOS

プレースタイルの変化ももちろんのこと、顔つきも精悍になった山村和也。苦しかったキャリアも、この時のためにあったのだ。

山村がいることで、周囲の自由度が増す。

 また山村は、守備時には下がらず前からプレッシャーをかけていた。これはダブルボランチの山口蛍とソウザがボール奪取力に優れているからこそで、プレーエリアを下げないで済むからだ。

 一方でダブルボランチのいずれかが攻撃参加すれば、山村がスペースを埋める役割も果たせる。最前線、2列目、そしてボランチそれぞれの特徴を引き出すうえで山村のトップ下起用が最適という結論に至ったとしたら、納得である。

ボランチ風トップ下、という新ポジション?

 サッカー界ではしばしば、一見そのポジションで起用されるイメージが湧かない選手が入ることで、化学変化を起こすことがある。

 代表的な例はローマのスパレッティ監督がトッティを最前線に置いた「ゼロトップ」でファンタジスタとチーム全体の力を最大限引き出した。ジョゼップ・グアルディオラ監督がバルサ時代にメッシをセンターフォワードともトップ下ともつかない「偽9番」に配備し、ポゼッションと決定力で猛威を振るったのも記憶に新しいだろう。

 トッティやメッシとポジションや役割は違えど、山村もC大阪に化学変化をもたらした。

 2列目センターで充実の時を迎える背番号24には、「ボランチ風トップ下」なんて表現が似合うのかもしれない。

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