ゴルフボールの転がる先BACK NUMBER
スーパールーキーとはまだ呼ばない。
星野陸也が青木、尾崎組で見たもの。
text by
桂川洋一Yoichi Katsuragawa
photograph byYoichi Katsuragawa
posted2017/05/04 08:00
松山英樹がマスターズでローアマに輝いたのは19歳の時。20歳の星野陸也がスーパールーキーと呼ばれるためには、まず1勝を手にすることだ。
スーパールーキーと呼ぶのは、少し待ちたい。
のほほん、としているようで芯は強そう。「僕、勝手に期待されているだけなんですよ」と、あっけらかんと自分を客観視して言う。技術的にはウェッジの距離感、バンカーショットやチップショットなど克服すべき課題が多いことを自覚しているからこそ、周囲と自己評価との間にはギャップがある。そして、ここに留まる気もないから満足もできない。
「予選を通過するだけじゃダメですから」
そうなのだ。
中日クラウンズは宮里優作の最終ホールでの劇的なバーディで幕を閉じた。藤本佳則、谷口徹、片岡大育、武藤俊憲といった実力者たちとの争いが、なんといっても痛快だった。
ただその輪の中に、未勝利の若手たちが加われない現実もまた浮き彫りになった。星野もまだ、そのポジションにいるひとり。
スーパールーキーの称号は、“その瞬間”まで取っておきたいとも思う。
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