酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
WBCに出た年の成績は下がる、のか?
松坂大輔は暴落、マー君は24連勝。
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byKyodo News
posted2017/04/20 16:00
WBCで打ちまくった小林誠司は打率1割台と低迷中。菅野智之はきっちり立て直してきた。WBCの影響は選手にもよるが……。
2006年は渡辺俊介、2009年は松坂大輔が下落。
2006年大会 優勝 日本
松坂大輔(日本) NPB
2005年14勝13敗 防御率2.30
→2006年17勝5敗 防御率2.13
上原浩治(日本) NPB
2005年9勝12敗 防御率3.31
→2006年8勝9敗 防御率3.21
渡辺俊介(日本) NPB
2005年15勝4敗 防御率2.17
→2006年5勝11敗 防御率4.35
B・コロン(ドミニカ共和国) MLB
2005年21勝8敗 防御率3.48
→2006年1勝5敗 防御率5.11
徐 在応(韓国) MLB
2005年8勝2敗 防御率2.59
→2006年3勝12敗 防御率5.33
日本では渡辺俊介も成績を落としたが、上原浩治、松坂大輔は大きな変化がなかった。
MLB最年長投手として今も投げているバートロ・コロンは11年前の第1回WBCでは、快速球投手として活躍したが、その年の成績は急落している。韓国人MLB投手だった徐在応も大幅下落。
2009年大会 優勝 日本
松坂大輔(日本) MLB
2008年18勝3敗 防御率2.90
→2009年4勝6敗 防御率5.76
ダルビッシュ有(日本) NPB
2008年16勝4敗 防御率1.88
→2009年15勝5敗 防御率1.73
岩隈久志(日本) NPB
2008年21勝4敗 防御率1.87
→2009年13勝6敗 防御率3.25
奉 重根(韓国) KBO
2008年11勝8敗 防御率2.66
→2009年11勝12敗 防御率3.29
オズワルト(米国) MLB
2008年17勝10敗 防御率3.54
→2009年8勝6敗 防御率4.12
MLB、ボストン・レッドソックスに移籍していた松坂は前年、サイ・ヤング賞候補になる活躍だったが、この年は大きく成績を落とす。岩隈の成績もやや下落。23歳のダルビッシュの成績は落ちなかった。
MLBではアストロズのエース、ロイ・オズワルトが17勝から8勝と勝ち星を半減させている。