酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
WBCに出た年の成績は下がる、のか?
松坂大輔は暴落、マー君は24連勝。
posted2017/04/20 16:00
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph by
Kyodo News
WBCが閉幕して1カ月、日本では球春たけなわだが、WBCで活躍した侍ジャパンのメンバーの成績がさえない。主要な選手の成績を見てみよう(4月19日時点)。
投手
菅野智之(巨人) 3試合2勝0敗 防御率2.49
石川歩(ロッテ)3試合0勝3敗 防御率7.62
千賀滉大(ソフトバンク)3試合2勝1敗 防御率3.60
武田翔太(ソフトバンク)2試合1勝1敗 防御率5.91
平野佳寿(オリックス)7試合0勝1敗4S1H 防御率5.14
打者
山田哲人(ヤクルト)54打数12安打2本塁打6打点 打率.222
菊池涼介(広島)69打数22安打1本塁打6打点 打率.319
筒香嘉智(DeNA)51打数13安打0本塁打1打点 打率.255
中田翔(日本ハム)30打数6安打0本塁打1打点 打率.200
坂本勇人(巨人)60打数21安打1本塁打7打点 打率.350
小林誠司(巨人)43打数4安打0本塁打0打点 打率.093
投手陣では立ち上がりにつまずいた菅野智之や千賀滉大は立ち直りつつあるが、石川歩、武田翔太らは本調子からは程遠い。石川はついに登録を抹消された。
打者では山田哲人、筒香嘉智というタイトルホルダーの調子が上がらない。中田翔は故障で登録抹消。WBCで攻守に活躍した小林も元の木阿弥だ。
WBCは一発勝負の面白さを野球ファンに知らしめたが、選手の負担は大きい。それでも野手は長いペナントレースを戦ううちに調子を取り戻すことが多いが、投手の中には調子が上がらないままシーズンを終えるケースも少なからずあるのだ。
では、過去のWBCで活躍した投手の、前年と当該シーズンの成績を比較してみよう。