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本命カブスと嵐を呼ぶ対抗馬。
2017年MLBの全順位を予想する。
text by
芝山幹郎Mikio Shibayama
photograph byGetty Images
posted2017/04/01 11:30
昨年の王者カブスは今年も強い。上原浩治はこのチームの中でどんな役割を演じることになるのだろうか。
イチローは今季125本打てば安打数で史上15位に。
西地区を引っ張りそうなアストロズも、ダラス・カイケルとランス・マッカラーズJr.の調子が鍵だ。ホゼ・アルトゥーベ、カルロス・コレア、アレックス・ブレグマンで固めた内野はピカイチだし、外野ではジョージ・スプリンガーの大化けが期待できる。新加入の青木宣親やジョシュ・レディックは、渋い脇役を演じるのではないか。
というわけで、順位争い以外にも、今季は楽しみなテーマが多い。アルバート・プーホルスは、大リーグ通算600本塁打と3000本安打を今年中に達成できるのか? MLBで3030本のヒットを打っているイチローは、通算安打数をどこまで伸ばす(今季125本を打てば、3154本のジョージ・ブレットを抜いて史上15位に浮上する。日米合算でも、現在が4308本だから、ピート・ローズの全キャリア合算安打数4683本まではあと375本)のか? ダルビッシュ有や田中将大は、サイ・ヤング賞レースにどこまで食い込めるのか?
興味は尽きないが、シーズンが深まっていくにつれ、とんでもない大事件や椿事も発生することだろう。今年も、楽しい7カ月間を期待しようではないか。