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WBCとオランダ内野陣。
中心は、イチローの記録に迫った男。 

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芝山幹郎

芝山幹郎Mikio Shibayama

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posted2017/03/04 11:00

WBCとオランダ内野陣。中心は、イチローの記録に迫った男。<Number Web> photograph by Getty Images

2011年のIBAF(国際野球連盟)主催の野球W杯でオランダ代表として優勝したボガーツ。その栄誉を称え、オランダから「サー」の爵位が贈られている。

もうひとつの“穴馬”イスラエルも面白い!

 さて、もう一頭の穴馬イスラエルには、元大リーガーがずいぶん集まっている。

 なかでも著名なのは、2000年代にカーディナルスなどで6年連続2ケタ勝利をあげたジェイソン・マーキーだ。年齢こそ38歳になったが、往年の投球術を発揮できれば、韓国や台湾も手を焼くのではないか。

 マーキーのほかにも、ヴェテラン投手がいる。

 レンジャーズなどで通算71勝をあげたスコット・フェルドマンは出場を辞退したようだが、ツインズとマイナー契約を結んだクレイグ・ブレズロウ(36歳)はしぶとい中継ぎ左腕だし、メッツとマイナー契約を結んだタイラー・ヘロンも、マイナーリーグや独立リーグで長く投げつづけてきた。

 打線では、ドジャースとマイナー契約した一塁手のアイク・デイヴィスの一発が面白い。

 ここ数年はさっぱりだが、'12年にはメッツで32本塁打を放った実績がある。それともうひとり、「フェンスを恐れぬ」突撃守備で知られたサム・フルド(35歳。現在FA)の名も挙げておきたい。「監督の夢、トレーナーの悪夢」と呼ばれた彼は、いまなお猛烈なスタントを見せてくれるのだろうか。

 イスラエルの若手で注目したいのは、インディアンスとマイナー契約を結んでいる二塁手のタイラー・クリーガー(23歳)だ。

 メジャー経験こそないが、'16年にはシングルAで3割1分3厘(262打数)の打率を残した。伸び盛りの選手だけに、2017年のWBCは恰好の跳躍台となるかもしれない。

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