ブンデスリーガ蹴球白書BACK NUMBER
新年は彼らの言葉もひと味違う。
香川、武藤、長谷部が空港で……。
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byAFLO
posted2017/01/07 11:00
今季開幕戦の試合後、笑顔を見せ合った香川と武藤。日本でのリフレッシュを経て、再びドイツでの研鑚に励む。
「ザックさんの3バックは時代を先取りしたんだな」
「いま思えば、ザックさん(アルベルト・ザッケローニ元監督)が3バックをやりたがっていた、あの時期というのは、あらためて考えると、ちょっと時代を先取りしていたんだなとか、それを考えることもあるんです」
長谷部はザッケローニ氏とは、キャプテンと監督という枠を超えた信頼関係で結ばれていた。ブラジルW杯では結果は残せなかったのだから、なかなか美談にはならないが、新たに戦術大国を目指すドイツで、戦術的に注目されるチームの中心として長谷部がさらに活躍できれば――。あの関係も、あの経験も、大きな意味と価値があったといつか振り返る日は来る。
また1つ、新たなパワーを湧きあがらせる源を見つけたのかもしれない。そうやってモチベーションの種をみつけ、育んできたから長谷部の今がある。そして、これからもそれは変わらないのだ。