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最多エラーにエース岸孝之の移籍。
西武が守備面を立て直す方策は?
text by
市川忍Shinobu Ichikawa
photograph byKyodo News
posted2017/01/03 07:00
将来的にはメジャーも視野に入れているはずの菊池。だがその前に……西武ライオンズの優勝という夢があるはずだ。
「岸2世」本田圭佑の伸びしろに期待!
特に2017年にはプロ2年目となる本田は、チームを去った岸と同じ東北学院大出身。
2015年のドラフト指名時には、サッカー日本代表のエースと同姓同名であるその名前だけが注目を集めたが、伸びしろが多く、「岸2世」との呼び声が高い好投手だ。
伸びのあるストレート、スライダー、大きく曲がるカーブ、チェンジアップと、岸と同じ球種で勝負する未来のエース候補である。
多和田、本田、そして2016年に一軍デビューを果たした国場翼などの若い投手陣が先発ローテーション争いを繰り広げ、投手陣の中で厳しい競争心が生まれれば、おのずと投手力の強化が図れるだろう。
リーグトップとなってしまったエラー数。
そして、もうひとつの課題は守備力の強化である。
2016年のエラー数はリーグトップの101個。失策数を2ケタに抑えている他球団に比べ、ライオンズだけが100を超える不名誉な記録を残している。
ダブルプレーを取れる場面でランナーを残すなど、目に見えないミスも多かった。
現役時代の辻監督は堅実な守備力を誇る名手だった。どのような方法で守備力を整備するのか、その手腕にも注目したい。
プロ野球ファンならご存じのとおり、打線は12球団、随一とも言われる顔ぶれがそろっている。
本塁打王を獲得したことがある中村剛也やメヒアに加え、2015年には秋山翔吾がシーズン最多安打を記録。2016年には金子侑司が盗塁王タイトルに輝いた。