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小笠原満男が絵馬に書いた「世界一」。
レアル相手でも、ひょっとしたら……。

posted2016/12/17 11:00

 
小笠原満男が絵馬に書いた「世界一」。レアル相手でも、ひょっとしたら……。<Number Web> photograph by AFLO

小笠原満男は、誰よりもタイトルを持ちながら、誰よりも負けず嫌いのままでい続けている。彼の背中を見て、若手もそう育っていくのだ。

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松本宣昭

松本宣昭Yoshiaki Matsumoto

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AFLO

 話は2010年までさかのぼる。1月、鹿島アントラーズの選手たちは、鹿島神宮でシーズン開幕前恒例の必勝祈願を行った。このとき、小笠原満男は新年の目標として、絵馬にこう書き込んだ。

 世界一

 当時、その真意について尋ねてみた。

「絵馬に何を書いたかなんて、よく見てるね。毎年やるから、書くことがないんですよ(笑)。でもね、今年はACLを獲って、その先のクラブW杯も獲りたいから。代表の南アフリカW杯もあるんで、そういう意味も込めて。俺が個人として世界一になるのは難しいと思うけど、チームとしてなら可能性はある。可能性がゼロならば話は別ですけど、ACLを獲ってクラブW杯に出れば、可能性が全くないわけじゃない。やってできないことはないと思うから、世界一を目指したいよね」

 その年、残念ながら小笠原は南アフリカW杯の登録メンバーから落選した。ACLもラウンド16で敗れ、世界一への道は閉ざされた。Jリーグでも4位に終わり、4連覇を逃す悔しいシーズンになった。

 あれから6年――。

本当に「世界一」に王手をかけた鹿島。

 今も小笠原がキャプテンマークを巻く鹿島が、本当に「世界一」へ王手をかけた。Jリーグ3位から頂点に立ったチャンピオンシップの勢いそのまま、クラブW杯でも3連勝。12月18日、アジアのクラブとして初めて決勝の舞台に立つ。

 チャンピオンシップ決勝から数えて、3週間で6試合を戦うハードスケジュールに、疲労はピークのはず。それでもやっぱり、鹿島の選手たちは“欲ばり”だ。彼らの頭の中には、「目の前のタイトルは全部獲る」意識しかない。

【次ページ】 普通の選手は、タイトルを獲ると一度落ち着く。

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